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「浄水汚泥・堆肥種子吹付工」、本工法開発のきっかけは、石礫砂ばかりの堤防法面を、客土吹付工で植生したところ、数10万㎡規模で、各工区ともことごとく失敗したことから始まります。
植生工に携わる技術者なら、少なからず経験されていることと思いますが、吹付客土が一度、亀甲形にひび割れしてしまうと、なかなか思うように発芽成長しないという現象がおきます。 これを解決するために、旭川開発建設部様のご協力を得て5年にわたり29パターンの試験植生を続けてきた結果、得られたのが「浄水汚泥・堆肥種子吹付工(NETIS
Aタイプ試行申請型)」であります。
本工法のコンセプトは、リサイクル材を活用すること、土壌分析など科学的根拠に基づくこと、自然の摂理(生物性)を重視することであり、高品位の植生を持続させることにあります。
浄水汚泥は、全国各地で排出されていますが、取水地域によって汚泥の性質が異なります。 河川の上流域、下流域、あるいは湖水による差異や、汚泥の元となる母岩によっても異なります。 従って、浄水汚泥発生場所によって、その地域(都道府県など)に見合ったバージョンの「浄水汚泥・堆肥種子吹付工」を確立することができます。 また、建設汚泥、しゅんせつ土、不毛土壌など有効利用にも応用できます。
枯渇しつつある地球資源を保全するために、当技術を全国各地に提供したいと考えております。 日本循環型植生技術協会が調査、設計、施工方法など責任をもってご指導いたしますので、多くの声をお寄せ下さい。 |